大都株式会社
トラノテ様:「攻め」のインデックス分析と意思決定のスピードアップを実現
トラノテ様の Amethyst 活用事例
導入前の課題
- サイト全体のインデックス状況の把握が難しい
- エラーを解消するための分析に留まっていた
導入後の効果
- 手間をかけずに、インデックス率の推移が把握できる
- 効果測定が容易になり、施策の実行スピードが上がった
全国の建設・製造業者向けに400万点以上の工具・資材を扱うECサイト「トラノテ」。ページ数は数百万に上り、今後は数千万規模への拡大も見込まれる大規模サイトの課題は、サイト全体のインデックス状況の把握です。その課題を解決したのが、JADEが提供するSEO / SXO分析ツール「Amethyst」でした。導入から約2年、施策の実行スピードはどのように変わったのでしょうか。大都株式会社のブランディングDiv リーダーである早崎誠悟様と、担当カスタマーサクセス(CS)である中嶌剛大と共に振り返ります。
数百万ページのインデックスを、どうやって把握するか
Amethyst を導入する前に、どのような課題があったのでしょうか。
早崎:弊社が運営する「トラノテ」は、400万点以上の工具や資材を取り扱うECサイトです。総ページ数は数百万にのぼり、今後は数千万ページ規模になる見込みです。
これだけの規模になると、サイト全体のインデックス状況を把握することが難しく、課題となっていました。
「Google Search Console」よりも、より詳細にインデックス分析ができるツールはないかと探していました。しかし、海外製のツールは高額で機能過多だと感じることが多く、ちょうど良いツールに出会えていませんでした。そんなときに、JADEファウンダーの長山さんのX(旧Twitter)での投稿を通じて『Amethyst』のβ版リリースを知り、さっそく問い合わせました。
導入を決めたポイントを教えてください。
早崎:「Index Worker(インデックスワーカー)」を利用することで、スピーディーにインデックス率が可視化できることです。
当時、Search ConsoleのAPIを通じてBigQueryでローデータを取得し、分析する方法を検討していましたが、ローデータは分析のために整形が必要で、データ取得のたびにクエリコストがかかる点がネックでした。Index Workerを活用すればその手間を省けますし、費用も月額固定でスタートしやすい価格帯でした。
また、Amethyst はクラウドサービスであり、機能が常にアップデートされていきます。自社ツールを一から作るより現実的な選択だと考えました。
Index Workerで「攻め」の分析が実現
Amethystを使い始めてから、どのような変化がありましたか?
早崎:以前、Search Consoleでインデックス率を把握していたときは、エラーを解消する、いわば「マイナスをゼロにする」ための分析でした。そして、サンプルURLを個別に確認すると、ダッシュボードの数値と実態にずれを感じることもあり、「この数字を信じてもいいのか」と半信半疑になることもありました。
現在は、Index Workerにスケジュールを設定し、ディレクトリ毎にインデックス率の推移をダッシュボードで確認できるようになりました。施策を試したときの効果測定もしやすく、打ち手のスピードが速くなったと感じていて、「攻め」の分析ができています。
現在の重点ディレクトリのインデックス率は約50%で、最終目標は90%以上です。週次で推移を追いながら、施策を積み重ねています。
攻めの分析として、どのような機能を使われていますか?
早崎:Amethyst の機能でよく活用しているのは、セグメント分析です。
私たちは商品ページのインデックス率をチェックしていて、傾向を見るためにいくつかの分析軸があります。たとえば、「メイン画像がno imageになっていないか」「説明文があるか」「カテゴリが正しく振られているか」といったものです。
それらをセグメント分けして、疑似的に仮想のサイトマップを作って、Index Workerに読み込ませると、条件別にインデックス率を比較できます。例えば、「メイン画像が入っていない商品ページは、入っているものと比べてインデックス率が低い」という傾向がわかれば、「じゃあ画像を入れよう」と施策の優先順位を決めやすいです。何に手を打てばインデックス率が上がるのか、という判断スピードが上がったことが、一番大きな変化です。
活用方法は、どのように変わっていきましたか?
早崎:導入当初はIndex Workerを中心に利用していましたが、初期分析と設定が一段落すると、毎日ログインするというわけではなく、週1度くらいの確認頻度になりました。
しかし、2024年10月に「User Analytics」がリリースされてから、使用頻度が増えました。GA4よりも手軽に、デフォルトチャネルグループ別・月別・週別のセッション数やCV数などを気軽に確認できるようになったからです。
例えば、経営層から「最近のアクセス状況はどう?」と急に聞かれても、その場でパッと数字を出せるようになりました。現在は、EC部門と営業部門のスタッフにもアクセス権限を渡し、それぞれが見たい指標を確認できるように設定しています。
要望はすべて実現。スピーディーで的確な対応に信頼感
JADEの対応で、印象に残っていることはありますか?
早崎:担当の中嶌さんの対応がとにかく早く、回答の一言一言に気を使ってくださっていることが伝わってきます。専門的な内容であっても、社内の知見のある人にもおそらく確認いただいた上で、回答いただいていると思います。SEOを担当しているとわからないことが日々発生します。私のような事業会社側よりも、支援会社としてさまざまなサイトを見ているJADEの方が、判断するための知見も多いので、気軽に相談できることが助かります。
中嶌:ありがとうございます。確信をもって答えられることだけをお伝えすることを心がけています。GA4関連のご質問など、自分の知識が足りないと感じる領域は、社内の専門家に相談した上で回答しています。JADEには、SEO・GA4・広告運用など複数領域の知見を持つメンバーが揃っています。Amethyst を活用する上で、背景知識がないと落とし穴になりかねないような内容についても、正確性を担保した上でご回答できるのが強みです。
早崎:直近の例では、Directのセッションが急激に増えて、社内でずっと原因を調べていたことがありました。Amethyst とは直接関係のない話でしたが、中嶌さんに相談したところ、「海外からのスクレイピングの可能性が高い」というエビデンスつきの回答をいただきました。ツールのサポートだけでなく、アクセス解析という文脈で相談ができるのはとても助かります。
中嶌:現在開発に注力しているAmethyst AIにより、今までだと一手間かかっていた分析でも、時間をかけずにできるようになりました。
こちらの事例についても、Amethyst AIを通して得られた仮説を元に調査した上でご回答しています。
Amethystは常に機能をアップデートしていますが、私にとってはCSのクオリティにも波及してきたと感じた出来事でした。
今まで、改善要望を伝えたことはありますか?
早崎:「エリア分析」に関する要望を伝えて、機能を搭載してもらったことがあります。
私たちは「トラノテ ピットイン」を展開しています。ECサイトで事前注文すると、最寄りの提携倉庫で商品を受け取れるというサービスで、最短当日受け取りが可能です。
ECサイトであれば「エリア」という概念はあまりなかったのですが、物理的な拠点で商品を受け取るため、拠点に対応した商圏に関連して、分析したいことも出てきます。例えば、該当拠点まで車で30分以内で移動できるユーザーのアクセス数やCVRなどです。
GTMでGA4のイベント計測を実装するところまでは対応できたのですが、エリアで絞り込んで月別・週別の推移まで出すとなると、GA4ではかなり操作が煩雑になることがわかりました。そのため、それらのデータを「User Analyticsで見られるようにしたい」と中嶌さんに要望を伝えました。
中嶌:早崎様から要望をいただいた際、背景を明確に教えていただいたので、社内でも話を通しやすかったです。どんな機能が必要かをエンジニアも理解できたので、開発もスムーズに進みました。
早崎:要望を出してから2ヶ月ほど経っていたので、「これはお蔵入りかな」と思っていたんです(笑)そろそろ経営層にトラノテピットインの分析報告を出すというタイミングで、機能リリースの連絡をいただき、本当に助かりました。
これまでバグ対応も含めて10件ほど要望を出しているのですが、すべて実現されています。その信頼感が、「次もお願いしてみよう」という気持ちにつながっています。もちろん、失礼のない要望を出すことも心がけています。
大規模サイト運営企業や快適な分析環境を求める企業に勧めたい
Amethyst を社内の別部門にも展開していただいているとお聞きしました。
早崎:トラノテの営業担当者が、仕入れ先のメーカーや商社と商談する際に、User Analyticsの機能の一つであるSession Explorerを活用し、ユーザーの個表分析を行なっています。
通常、ECサイトのバイヤーがメーカーとやりとりするときは、「価格を下げてほしい」「商品情報を充実させてほしい」といった会話が中心になりがちです。
ECサイト運営側の私たちにとっては、メーカーさんにもっと商品情報を登録していただきたい。でも、ただお願いするだけでは相手からすると「宿題をもらった」という話にしかなりません。
そんなときに、「この商品は非常によく見られているのに、スペック情報がないから選ばれていません。情報を充実させてほしいです」と背景も伝えることができれば、メーカーにとっては宿題ではなく、売上を伸ばすための意味のある行動に変わります。
また、Session Explorerは、1ユーザーのページの遷移を、個別のデータとして確認できます。商品の購入データしか見られないメーカー側にとっては、ユーザーがサイト上でどう動いているかという情報は、なかなか知ることができません。データを共有することで、「じゃあ、次はどうしていきましょうか」という前向きな会話が生まれるようになりました。
今後、Amethyst をどのように活用したいと思われていますか?
早崎:広告施策を強化している時期は、週別でCV数がどう動いているかをデフォルトチャネルグループ横断で一気に確認したいという場面があります。現状でも縦横の軸での表示はできますが、『月別×デフォルトチャネルグループ×CV数』のように自分が見たい軸の組み合わせをピボットテーブル形式で自由に指定できるようになると、さらに活用の幅が広がると感じています。
また、今後の課題として「業種別分析」があります。トラノテは建設業をコアターゲットとしていくので、会員メンバーIDの業種データと、セッションデータを紐づけて分析したいと思っています。GTMでの具体的な実装方法を調べながら進めているため、そのサポートもいただけたらうれしいです。
Amethyst を勧めたいのは、どんな企業ですか?
早崎:お勧めしたい企業は、2つのタイプがあります。1つ目は、弊社のように大規模サイトを運営している企業です。数百万ページ以上のサイトの全ページのインデックス状況を追うには、海外のツールを入れるか、自社でシステムを組むかという選択肢ですが、どちらもハードルが高いです。
また、BigQueryでGA4のデータを取り出すたびに従量課金が発生するため、分析頻度が上がるほどコストも膨らみます。その点、Amethyst なら固定費で気軽に分析ができます。
2つ目は、より筋のいい分析やスマートな分析環境を求めている企業全般です。プランも柔軟に選べるようになっているので、サイト規模を問わず検討する価値があると思います。
担当CS:中嶌のコメント
早崎様とのやりとりを振り返ると、背景から丁寧に伝えてくださるという印象があります。要望をいただく際も「こうしたい」という結論だけでなく、「なぜそれが必要か」「どんなビジネス上の意思決定に使いたいか」まで説明してくださいます。
トラノテピットインのエリアフィルターの件も、「サービスの拠点ごとに商圏のCVRを把握したい」という背景を理解できたからこそ、開発チームも優先度を上げて対応できました。今後も引き続き気軽にフィードバックや相談をいただけたらと思います。「要望を出したら実現される」と思っていただける信頼関係を、今後も大切に育てていきたいと考えています。